自分の指を腐食させる生体実験

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酸素の生成、補習の実験その一は、
まず、薄めない過酸化水素水を指先につけて
腐食させる危険な実験からスタートする。

試薬ビンラベルの裏面の注意書きに「皮膚を腐食させる恐れあり」
という事をよく読ませて、実験の安全性を注意した上で、
まず、モノはためしと、シャーレに少しだけ原液を流し、
指先につけさせる。

もちろん強制ではなく、やってみたい者と
問いかけるんだけど、普段えらそうな子も、みんなビビッてなかなか
やろうとしない。

そんな中、勇気ある子が試して、
それほどたいしたことがないとわかると、わらわらと、みんな始める。

実際は、指先が少しだけ変色する程度。
もちろん、過酸化水素水は目に入ったら危険なので、それは事前に十分に伝える。

この後、あえて、「間違った酸素の生成実験方法」
とホワイトボードにタイトルを書いて、ビーカーに二酸化マンガンと、過酸化水素水の
原液を混ぜて、激しい反応をみなで見守る。

この結果を体験した後、次週の「正しい酸素の生成実験方法」につなげる。


こうやって学んだ「過酸化水素水」の知識はテストのためだけでなく、
彼らが、理科を得点源として必要の無くなった受験後も、
いつまでも、残ってくれるはず。

それは、私の考える理科教育の原点の一つである。