いきなりステーキの¥500クーポンの期限が迫ってるってのを
口実に、どうせならと映画を一本観ようと。
どうせなら、普段観ないものがいいなぁとチョイスしたのが
プラド美術館のドキュメンタル
自分の創作モチベのためにも
優れたアートを自分に大量に浴びさせたいなと。
もちろん廉価にw
本当はリアル美術館や写真展がいいんでしょうが、
このコロナ地獄+給与減で出来るのはコレで今は精一杯かな。
ちなみに、広いシアターで観客はなんと僕1人!!!
まさに自分の専用リビングという感じで、ど真ん中の席で、
超ゆったりと鑑賞しました。
ダリやルドン等近代以降のシュールレアリズムや、
エドワード・ホッパーやジョルジョdeキリコのような独特の孤独感を
味わえるものが好きで、いわゆる中世の名画ってあんまり
鑑賞してこなかったんだよな。
紹介される絵画の美しさ自体は学校教科書的であ~こういう教会に
飾ってある系の描写ねとそこまで感動できないのですが、
一番の驚きが、数百年前の人々の苦悩や喜び、退屈、嫉妬、優しさ
の表情や仕草が、今のこの世の瞬間と全く同じだという事ですね。
現代のコロナどころか、もっと凶悪だったペストに
無力を感じて崩れ落ちる人々の描写、
天災や戦争、エロティシズム、死へのカタルシスetcが
動画でもない
音声もない、
たった一枚の絵で圧倒的に語りかけてくる
こりゃ~1枚が何億もして、王様達が一生掛けて守った
真のお宝になるはずだと。
作成した芸術家達の才能と狂気も想像したらゾクッとします。
ふわっとした、ゆる~い達観した人生では
そういう深く鋭い視点で物事を観察し得なかったと思うな。
ちなみに、多く描かれた裸婦は宗教画というのを建前にして、
昔の男達は、実はこっそり楽しんでいたものだと知ってびっくりw
妃や、子供には見せず、ある王様に至っては、
自分だけが入れる鑑賞部屋を作ったりしていたという解説を聴いて
思わずにやっとしてしまいましたw
21世紀の僕たちのHDにお宝を眠らせて、
これ死ぬ時どうするんだ??ってしょうもない悩みを
持つ瞬間がありますが、これも数百年前から変わらんわけだ。