高級腕時計専門雑誌を楽しむ低所得者層=庶民がいる国から日本だけが脱落しかけていたのだが・・・

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クロノス7月号を立ち読み。

 

クロノス日本版 2020年 07 月号 [雑誌]

クロノス日本版 2020年 07 月号 [雑誌]

  • 発売日: 2020/06/03
  • メディア: 雑誌
 

 

この雑誌は僕が最も愛するブランドの一つ

「Sinn」(シンじゃなくジン!)

の特集をちょくちょくやってくれるので楽しみにしています。

 

今月号は「103」の特集で、20年来Sinnファンを続けてきた

僕でも知らない珍しい研究報告があって、

雑誌の特集にしてはなかなか力が入ってるなぁと。

これ、担当の方が、本当に「好き」で記事を作っているのが

よくわかって好感が持てますね。

 

提灯記事前提でメーカーの広報から頼まれた新作紹介ページとか

正直あんまりおもしろくないもんな。

 

103は僕がはじめて時計屋で実物を見て感動した機械式時計で、

はじめて買った機械式時計でもありました。

当時すでに月給一ヶ月分ぐらいの定価でしたが、

学生時代のヲタク系お宝(主にメガドライブのレアゲー!)を黎明期の

ヤフオクで売りさばいて資金を作ったなぁw

 

ちなみに、当時3万で売ったジ・ウーズが、今は15万だとか!!!

もうここまで来たら、逆に売れんわww

 

プレミアレトロゲーム百科 (マイウェイムック)

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  • 発売日: 2020/05/21
  • メディア: ムック
 

 

その後、103は食っていくのに困った時期に

転売しちゃったのですが、色々運良く生活が落ち着いてきた頃に

再度手に入れたのが、103の発展進化でヘルムート・ジン氏最終傑作の

一つ「41J」なんですよね。

 

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クロノスの103特集も流石に、クロノシュポルト 41Jの事を扱うことはなく、

超ファンの僕からすれば少し歯がゆいような、でも独り占めしておきたいような

不思議な気分になります。

 

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この数年、世界先進国から日本だけが没落して、

国際的な価格が前提の機械式時計の価格が相対的に

えげつない事になってきていました。

 

0年代なら、「高級時計趣味」をたとえ低所得者層でも一点豪華趣味としては

ギリギリ楽しめたジャンルだったのが、今は到底楽しめないと。

 

Sinnの中ではスタンダートモデルの103ですら、定価45万!!そんな馬鹿な・・・

 

高級時計専門雑誌なんて、休刊相次ぐカメラ雑誌よりも先に滅びる

寸前というイメージでしたが、この数ヶ月のコロナで

世界中が引っ掻き回されて、高級時計の価格が超大暴落中なんですよね。

 

大暴落というより、20年前の価格に戻ったという印象でしょうか。

 

Heuer1550の民生用Sinn155なんかも、しばらく100万円安定だったのが、最近は

50万を切る出品もしばしば。

 

お金持ち達が没落しただけで、

もともとの低所得者層はこれ以上下がりようがないという皮肉。

まぁこの数年、世の中結構不公平や理不尽で社会均等が崩れてた感があったので、

貧富の差リセットが起きるならコロナの正の功罪かと。

 

コレをきっかけに当時の僕のように、若いファンが機械式時計の魅力に目覚めて

この業界が活性化されたら面白いなと楽しみにしています。